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Vol.03
EAT
Jul 13, 2015
夏をのりきる保存食
ラッキョウ

みなさんはラッキョウってどんなふうに畑になっているかご存知ですか?収穫時期のラッキョウは、こんなふうに葉が生い茂ります。ボサボサのネギ、といったかんじです。梅雨にさしかかる頃の晴れの日に収穫します。

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土を掘り返すと、土の中からすずなりのラッキョウたちが顔を出します。

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ラッキョウは、1年かけてじっくり畑で育つ野菜。ひとつぶの球根(ラッキョウ)を植えておくと、土の中で球根が増えていき、1年後には10粒程に増えています。「ひと月に1個づつ増えるけん、1年後には12粒。」と、島のおかあさんは教えてくれました。自然って不思議。

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ひとつひとつ、根と葉を落としていきます。

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そして葉と根を落としたラッキョウさんが向かうのは

なんと

なんと

なんと

海です。

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こんなふうに、ザルにいれてガシガシとラッキョウをもみ洗います。

すると、するすると泥のついた外側の皮がはがれて、波にさらわれ海に流れていきます。海と手と道具の見事なコンビネーションで面白いように磨き上げられていくラッキョウ。

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海で洗わないと、ラッキョウのシャキシャキが長続きしないのだそうです。

「理由?わからん。こんまかときからこうしよるけん。でも一回だけ泥を真水で洗ったことあって、そしたらシャキシャキが足らんかったよ。」とのこと。

海水がラッキョウに浸透し水分を出すのかもしれません。最初にふれる水が豊富な塩水というところが大切なのかもしれません。

何故だか考えた事もないけれど、経験がそうしている。なにげない日常のひとつひとつが受けつがれてきた知恵のかたまりです。

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その後、きれいに残りの皮をむいて仕上げです。

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「は〜。よか天気。」

春の海風にふかれながら、ラッキョウの皮をむく幸せ。仕事と遊びに、昔はきっと切れ目なんかなかったんだな。そんなことを考えるくらいに幸せな、海辺でのラッキョウの皮むき。

ピカピカに仕上がったラッキョウは、家にかえって早速甘酢漬けにします。

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そして、寝かせる事1ヶ月。食べごろです。

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漬けたてのラッキョウは、野菜としての生の風味も残っていて華やかでとてもとても美味しい。夏バテにも効果があるそうです。昔からこうやって私たちは、食べ物とともに四季と付き合ってきたのですね。

みなさま、ラッキョウを食べてステキな夏を過ごしましょう。

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