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野崎 TOP
祈りの記憶が満ちる島

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01 野崎島について

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小値賀町は17の島々で出来ています。本島である小値賀島東端の2キロ東に位置するのが「野崎島」です。
南北約6.5キロメートル、東西約2キロメートル、面積7.36平方キロメートルの比較的大きな島で、 南北に細長く、中央部(野首)がくびれたような形になっています。一方、野崎島にも東側の一部に、小値賀本島と同じく火山の噴火でできたなだらかな地形がありますが、それ以外は五島列島独特の急陵な地形で形成されており、小値賀島とは全く異なった景色が広がっています。

 

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かつては野崎・野首・舟森の三集落があり、多いときには650人前後の人々が暮らしていました。現在は宿泊施設の管理関係者以外、ほぼ無人状態の島となっていますが、 神社、家屋の跡が遣っています。また、 島を歩いているといたるところで目にする急斜面につくられた石積みの段々畑の跡からは、この切り立った島を切り開き生活の場としていた人々の知恵と努力を伺い知ることが出来ます。
沖ノ神島神社周辺に広がる原生林や国指定天然記念物カラスバトなどの鳥類、 希少種蝶類、その他数多くの動植生物種の宝庫でもあります。 島内全域には、野生のニホンジカ400頭以上が生息し、自然のままの姿を観察することができます。

 

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現在、野崎島は自然の壮大さを感じる場所、そして野崎の歴史を学び肌で感じ「本当の豊かさとはなにか」を考える場所として多くの人々が訪れます。廃校となった小値賀小中学校野崎分校は、簡易宿泊施設・休憩施設「野崎島自然学塾村」として管理され、年間を通して多くの旅行者、子どもキャンプ、修学旅行生等を受け入れ、野外学習や自然学習に利用されています。

平成19年(2007)には、野首・舟森集落跡とそれを結ぶ里道を加えた「野崎島の野首・舟森集落跡」が、「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」としてユネスコの世界遺産暫定リストに追加されています。※2016/9より資産名称は「野崎島の集落跡」及び「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」に名称変更。
また、平成23年(2011)に「小値賀諸島の文化的景観」として国の重要文化的景観に選定されています。

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02 人の営みの灯が消えた島

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野崎島にもかつては、野崎・野首・舟森という3つの集落があり、昭和30年代には650人以上の住民が暮らしていました。戦後の復興から迎えた高度経済成長期、自給自足で暮らしていた島にも電気が通り、お金がないと生活できない社会になりました。そのころ200人程の人口だった野崎島では、現金収入を得るため多くの人々が出稼ぎにいき、そしてやがて島を離れました。高齢者も、島を出た子どもの元へ越していきました。そして平成13年、当時最後の住民であり島を守り続けてきた沖ノ神島神社宮司の離村により、人の営みの灯が消えました。現在は、簡易宿泊施設・休憩施設「野崎島自然学塾村」の管理者以外、無人の島になっています。

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03 祈りの記憶

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野崎島には、野崎集落の人々が信仰した「神道」。そして、野首集落、舟森集落の人々が信仰した「キリスト教」と2つの深い信仰がありました。島の北部、山に覆われた山中には海に向かって沖ノ神島神社が社殿を構え、その後方には「王位石(オエイシ)」とよばれる24mにもなる鳥居型の巨石がそびえ立ち、聖なる場所として野崎島をはじめ小値賀本島からも崇められてきました。
島の中心部に位置する野首集落跡には、潜伏キリシタンであった住民たちが建てた旧野首教会が高台から海を見渡しています。

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04 野崎島を旅する

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野崎島のみどころ


野首海岸

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約300 mにわたって続く広大な白い砂浜とコバルトブルーの海は思わず歓声があがる美しさです。野崎島東側の中央に位置し、晴れた日には昇ってくる朝日を見ることが出来る絶好のスポットでもあります。

沖ノ神島神社

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慶雲元年(704年・飛鳥時代)に、小値賀島にある地の神島神社と向かい合う形で創建されたといわれている神社です。山道をひたすら歩き続けるとうっそうとした原生林とそびえたつ巨石「王位石」が現れ、その真下に沖の神島神社があります。最後の住人として島に残っていた神官も平成13年に島を離れました。
※コースは滑落の恐れもある険しい山道です。野生のイノシシに遭遇する恐れもあります。立て看板もなく遭難の恐れもあり大変危険ですので、現地スタッフによるガイドツアーをご利用ください。

 


王位石

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沖の神島神社社殿の奥には、古来より「おえいし」と呼ばれている巨石がそびえたっています。頂上までの高さ24メートル、両柱の端から端までの幅 12メートル、頂上テーブルの広さ5メートル×3メートルというとても大きなものです。自然の産物か、人の手によるものか、その成り立ちは謎に包まれており、この石の上に神島明神が現れたという話をはじめ多数の伝説に彩られています。
※コースは滑落の恐れもある険しい山道です。野生のイノシシに遭遇する恐れもあります。立て看板も少なく遭難の恐れもあり大変危険ですので、現地スタッフによるガイドツアーをご利用ください。

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