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Vol.11
CULTURE
Apr 12, 2016
海の安全をいのる、春のおまつり
こんぴらさん

毎年、4月10日の午前「こんぴらさん(金比羅様)」と呼ばれるお祭りが、島のいくつかの集落で行われます。

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こんぴらさんは、海の安全を祈願するお祭りです。
年に1度。こんぴらさんが祭られている海の見える丘に昇り、「りゃーどんさん(でゃーどんさん)」をおよびしてお参りします。
りゃーどんさん(でゃーどんさん)とは小値賀での神主さんの呼称です。「ら」と「り」の間のような発音です。

こんぴらさんは海の神様なので基本的に漁師さんのおまつりですが、島の集落の1つ、浜津地区のこんぴらさんは漁師さんでなくとも参加します。

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各家庭から「お初穂」をお供えし、りゃーどんさん(でゃーどんさん)から各家庭の代表者の名前や漁船の名前を読み上げ祈っていただきます。

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神事のあとはお神酒やスルメなどがふるまわれます。

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お参りのあとは、みんなで宴会です。各自お弁当を持ち寄って、大宴会。誰からともなく祝い歌を口ずさみ、みんなで合いの手を入れます。

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お弁当にはもちろんお刺身も。炎天下の中で食べるお刺身、時間との戦いです。笑
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大宴会の近くを放牧牛たちがうろうろ。

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こんぴらさんが祭られているのは、各集落の高台。祠のある場所からは、遠くに海が見渡すことが出来ます。

海の神様なのに、何故山のうえに祭られているのかしら。と不思議ですが、祠の眼前に開けるのは人々の暮らす集落と海。船から目印となる山は、海原を進む船乗りたちにとって命綱ともいえる大切な目印。

海とふもとに暮らす人々を見渡す場所に氏神さまとしての信仰があること、この風景を眺めるととても自然なかんじがします。

こんぴらさま、今年もどうかみんなの安全をお守りください。

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